読書会を開催しました

6/11(火)、かしわプラザコンベンションルームにて、今年度第1回目の読書会を開催しました。
中途入出者も含め、総勢11人の参加がありました。
当日の紹介者・紹介された本は下記の通りです。

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Oさん(今回の読書会の企画・ポスター制作等を担当してくれました!)
植物図鑑
「恋愛プラス自炊のノウハウ。北海道で食べられる植物もたくさん紹介されている。北海道にやって来た一年生にぜひ」
舟を編む
「調べるツール『辞書』の偉大さ、自分で調べて答えを出す大切さ」(※図書館スタッフとして大いに頷かせていただきます!)
塩の街 (角川文庫)
有川浩は女性なのに男性目線」「塩化した街でどう生きて行くか。ちょっぴり恋愛も」
僕は長い昼と長い夜を過ごす (ハヤカワ文庫JA)
「ミステリ。50時間起きて20時間眠る主人公。」「分厚いけれど一気に読めました」

Iさん
裏庭 (新潮文庫)
「日本版『果てしない物語』」「日本でもこんなファンタジーを書ける人が!」
悪の華 (新潮文庫)
「渇望とそれに反する憎悪・恋愛の深さ重さ」「とても苦しい恋愛をした人に」

Sくん
食の世界地図 (文春新書)
「洋食の由来・食の正しい知識・ことわざなど」
吟遊詩人ビードルの物語 (日本語版)
「絵本が好き。情報量少ない中でいろいろ教えてくれる。」
光に向かって100の花束
「祖母の遺産で人生で最初に読んだ本」「人生の教科書。掲載されている100の逸話はすべて座右の銘

S先生
北の無人駅から(※サントリー学芸賞受賞作品)
「道内の無人駅のルポ。各駅の歴史や今抱える問題」「この本によって、もっと深く北海道を理解できるんじゃないか」
最果てアーケード
最果てアーケード(1) (KCデラックス BE LOVE) 最果てアーケード(2) (KCデラックス BE LOVE)
「漫画原作を後に小説化された作品」「死と結びつく商売の店ばかりが並ぶアーケドが舞台」「どう感じるか、それぞれですが。」

S先生(「オススメしない本なら幾らでも挙げられるんだけど…」と言いつつ、オススメの本を挙げてくださいました)
加藤周一の著作群「学生時代のベース。明晰さ、論理の鋭さに影響を受けた」
夕陽妄語
羊の歌―わが回想 (岩波新書 青版 689)
加藤周一著作集 (1)文学の擁護
加藤周一セレクション〈1〉科学の方法と文学の擁護 (平凡社ライブラリー)

中沢新一の著作群「いろんな物事をどんどこ繋げる思想のしなやかさ・ダイナミクス」「切り捨てられたものに視線」「ちょっと読みだすと引き込まれる」
カイエ・ソバージュ
悪党的思考 (平凡社ライブラリー)
緑の資本論
はじまりのレーニン (岩波現代文庫)
森のバロック (講談社学術文庫)

「加藤の明確さと中沢のしなやかさを是非!」

M先生
プロカウンセラーの聞く技術
「『聞く』ための技術、態度、心構え」「学生時代にも読んだが、今再読すると実感として大事なことが詰まっていると感じる」

図書館スタッフその1
復興の書店
「震災直後、『本なんて』と言われながらも書物が求められている姿に感動した」
往復書簡
「いかにも湊かなえらしい作品」「毒の奥の愛、優しさ」
身の上話
「人は秘密を誰かに打ち明けずにいられないもの」

図書館スタッフその2
知のツールボックス―新入生援助(フレッシュマンおたすけ)集
「大学での学習の具体的な方法について、すごくわかりやすく解説」「私たち図書館員にも勉強になる」
エンジェルフライト 国際霊柩送還士
「海外で不慮の死を遂げた日本人の遺体を運ぶ、国際霊柩送還士についてのノンフィクション」「大事な人と別れる悲しみ、起きてしまったことを受け入れる、乗り越えるための手順」「簡単に外国に行け、簡単に命が奪われる現状も知ってほしい」

とびいりさん
ナミヤ雑貨店の奇蹟
虚像の道化師 ガリレオ 7
100%
MAGIC (The Secret)
スティーブ・ジョブズ I
「本のカバーは外して読む派」(カバーが全部外れて剥き出しの本を何冊も持ち歩いていました(!))

図書館スタッフその3
おさがしの本は 夜明けの図書館 (ジュールコミックス)
「この2冊は図書館の『レファレンス』がテーマの2冊。図書館の裏で日々行われている地味〜な作業、そしてそれにどんな喜びがあるかを知って欲しくて」
物語もっと深読み教室 (岩波ジュニア新書)
「小説・物語をちょっとだけ違う視点で読むための入門書」

その他
・ファンタジー談義:「哲学を表す手段・思想としてのファンタジー」「心理世界の旅」「ファンタジーの一歩先には…?」(Iさんが熱く語ってくれました!)
・アニメ『悪の華』について:「主人公が女の子に抱く感情がボードレール的」
・コミック/小説談義:「コミックは文字のイメージとズレ。文字でイメージを膨らませたもの方が感じ取れるものが多いのでは」
ラノベ談義:「イラストに頼る部分が多すぎ」「江戸明治は挿絵があるのが当たり前だった。挿絵なしと言うのは近代的な享受の仕方?(ラノベが挿絵前提ということは)明治以前に回帰して来た?」
・自伝談義:「自伝で面白かったのは春樹」「面白いのは鬼六・らも・サイバラだけ」「自伝なんて成功者の自慢話。面白い筈がない。」「福沢諭吉の自伝!芸がある巧みな語り口はさすが!」

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今回は「新入生におすすめの本」「みんなに読んでほしい本」と言うお題(?)が出されていたこともあり、前回までとちょっぴり違った雰囲気だったように感じます。 参加者の皆さん、ありがとうございました。
今回参加された方もそうでない方も、次回のご参加をお待ちしています!(記:ふみし&O平)

★今回の読書会で紹介された本を附属図書館閲覧室で展示中です。上記の紹介を見て興味を持たれた方、是非現物を手に取って、ページをめくってみてくださいね!